消防設備の種類①
消防法令上の消防用設備とは、“消防の用に供する設備”、
“消防用水”、“消火活動上必要な施設”に区分されており、
“消防の用に供する設備”の中には、“消火設備”、“警報設備”、“避難設備”があります。
これらを「消防用設備等」と呼んでいます。
消防用設備等は、消防法第一条で「国民の生命、財産を火災から 保護する。」と目的が示されている通り、
その社会的役割は非常に重要なもので、防火対象物に応じた設備を消防法令に基づき正しく設置することが大切です。
また、これら消防用設備等がいざというときに十分な機能を発揮するためには、
日常的に点検整備を行い、常にその機能を維持管理していくことも大切です。
今回は、様々な設備について簡単にご紹介致します!
■屋内消火栓設備
屋内消火栓設備は、人が操作することによって火災を消火する設備であり、水源、加圧送水装置(消火ポンプ)
起動装置、屋内消火栓(開閉弁、ホース、ノズル等)、配管・弁類及び非常電源等から構成されています。
屋内消火栓の種類には、放水圧力、放水量及び操作性によって、
1号消火栓、易操作性1号消火栓及び2号消火栓に区分され、設置する防火対象物及び水平距離が定められています。
■スプリンクラー設備
スプリンクラー設備は、防火対象物の天井又は屋根下部分に配置されたスプリンクラーヘッドにより、
火災感知から放水までを自動的に行う消火設備です。
スプリンクラー設備の構成は、水源、加圧送水装置(消火ポンプ)
自動警報装置(流水検知装置、表示装置、警報装置等)
スプリンクラーヘッド、送水口、配管・弁類及び非常電源等から構成されています。
■屋外消火栓設備
屋外消火栓設備は建物の周囲に設置され、建物の1階及び2階で発生した火災の
消火及び外部より放水することにより延焼を防止するために使用するものです。
屋外消火栓設備は屋内消火栓設備と同様に人が操作して使用するもので、
水源、加圧送水装置(消火ポンプ)、起動装置、屋外消火栓、ホース格納箱、
配管・弁類及び非常電源等から構成されています。
屋外消火栓には、地上式消火栓及び地下式消火栓があり、
地上式消火栓の中には屋内消火栓と同様に格納箱に開閉弁、ホース及びノズルがセットされているものがあります。
また、地上式及び地下式には、ホースを接続する口が1個のもの(単口型)と2個のもの(双口型)があります。
■水噴霧消火設備
水噴霧消火設備はスプリンクラー設備と同様に水を散水して火災を消火する設備です。
スプリンクラー設備との違いは、散水される水の粒が細かく、
火災時の熱によって急激に蒸発するときに熱を奪うことによる冷却効果と、
燃焼面を蒸気で覆うことによって酸素を遮断する窒息効果によって消火する設備です。
水噴霧消火設備の構成は、開放型スプリンクラー設備の構成で
開放型スプリンクラーヘッドの変わりに「水噴霧ヘッド」を設置したものです。
■泡消火設備
泡消火設備は、駐車場やヘリポートなどの水による消火方法では効果が少ないか
又はかえって火災を拡大するおそれのある場所に設置される設備です。
泡消火設備の構成は、水源、加圧送水装置(消火ポンプ)、泡消火薬剤貯蔵槽、混合器、
自動警報装置(流水検知装置、表示装置、警報装置等)、泡放出口(フォームヘッド)、
感知ヘッド(閉鎖型スプリンクラーヘッド)、配管・弁類及び非常電源等から構成されています。
泡消火設備は消火用の水に泡消火薬剤を混合させ、泡放出口から放出する際に空気を吸い込み、泡を形成し、
燃焼している面を覆うことにより、泡による窒息効果と泡を構成している水による冷却効果によって消火する設備です。
次回、引き続き他の消防設備についてご紹介致します!!
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